ウニ
(エゾバフンウニ)
    料理  栄養価   生態  産地
 生うにとして食べるほかには、殻に載せて炭火などで焼いた(あるいはガスバーナーで表面に焦げ目を付けた)焼きうに、いちご煮、パスタソースなどに利用される。広島市周辺にはバターで炒めたホウレンソウに生うにを載せ、熱でとろける食感を味わうウニホーレンという料理がある。  ビタミンA・B1・B2・E・Dや、鉄分などが豊富で栄養価の高い食材です。  体全体が栗のイガの様なトゲに覆われ、その間に管足が有り、滑るように海底を移動します。口は体の下にあり、海藻などを食べています。浅瀬の窪みや岩の割れ目などをすみかにしていて、産卵のために卵巣が発達するこれからが旬といわれます。  太平洋側では福島県以北、日本海側では山形県以北、北海道。朝鮮半島、中国東北部、サハリン、千島列島エトロフ。
 ワカサギ     料理  栄養価   生態  産地
 成長した親魚では骨が太くて硬いが、小ぶりなものは骨も細くて柔らかく、丸ごと食べられる。鮮度が悪くなると腹が破れやすい。味が繊細なため味付けを薄めにする事がある。天ぷら、フライ、から揚げ、マリネ、南蛮漬けなど、いろいろな料理にされる。  丸ごと食べるので、カルシウム・リンなど多量に取ることができます。下準備も楽なので一石二鳥な魚です。  氷上の穴釣りで知られる冷水性の魚で、もとは北海道などの沿岸に生息する海産魚ですが、適応性が強いため淡水の湖沼に移植され各地で繁殖しています。体は細く側偏し鱗は、はがれやすいのが特徴で体長は15㎝~20㎝になります。  太平洋側は千葉県以北、日本海側では島根県以北の北日本で、日本以外ではカリフォルニア州にも分布する。
 マス(カラフトマス)
    料理  栄養価   生態  産地
 焼き物の他、ルイベ、燻製、ムニエル、等がある。揚げ物はやわらかい肉質のためフライやてんぷら等が美味であり、この魚のザンギを名物としている地域もある。また白鮭より小型であるためちゃんちゃん焼きに向く。味噌仕立ての鍋は鱒鍋と呼ばれ、カラフトマスの漁獲の多い地域では石狩鍋より好まれる場合がある。  身は良質なたんぱく質、脂肪に富み、ビタミンAやDが多く含まれていて、子供やお年寄りにも最適な魚です。  標準和名は「カラフトマス」、別名マス・本マス・青マスと呼ばれます。マスという名ですが、サケ科・サケ属のサケです。また、サケ類としては小型で、最大でも70cmほどです。市場では本マスまたは青マスの通称で、主に北海道から小型のものが入荷しています。  北海道東部オホーツク海沿岸
 シラウオ     料理  栄養価   生態  産地
 江戸前寿司のネタとして古くから蒸したり、煮たりなど加熱調理されて食されていたが、近年ではシロウオも軍艦巻の寿司種や、生きたままポン酢などで食べる踊り食いなど生食で広がりつつある。てんぷら、卵とじ、吸い物の椀種などがある  カルシウムが豊富で、たんぱく質・カリウムも含まれます。小魚は、丸ごと食べられるので優秀なカルシウム源です。  細く半透明でアユなどの幼生期に似た姿をしています。日本の温帯沿岸域やサハリン・朝鮮半島東岸に分布し、春になると産卵のため河川に遡上します。主な産地は青森県で、水揚げ量の7~8割を占めています。  小川原湖、霞ヶ浦、福岡県室見川
 サヨリ     料理  栄養価   生態  産地
 刺身、寿司だね、椀だね、天ぷら、塩焼き、干物などに料理され、白身の高級魚として扱われる。刺身など非加熱で調理するときは、たて塩にすると持ち味の甘みが引き立つとされる。  切り身1切れ80Kcalと、低カロリーなのでダイエットに最適。高たんぱくでカルシウムも豊富と、優秀な食材です。  体長が30㎝ほどで、スマートな延長形で細長い下顎が特徴です。先端部は紅を挿したように赤くなっています。腹腔が大きいためすぐワタ焼けを起こし傷みやすいので、鮮度のよいものでもすぐ下処理をしておくことが必要です。大きいものは刺身・寿司種など、小さいものは天ぷら・椀種に。  沿岸性で、樺太の西側から台湾にかけての北西太平洋、日本海、黄海、渤海湾の陸地近海に分布する。
 カツオ     料理  栄養価   生態  産地
 
刺身は美味とされるが、傷みが早い。〆方(しめかた)により、鮮度や味、臭いの差が大きく異なるとされている。
カツオのタタキは一般にカツオを節状に切った後、皮の部分を藁などの火で炙り氷で締めたものを指す。また、鰹の産地によっては鰹の血合い部分を削ぎ集め、2本の包丁を使いまな板の上で細かく叩いて酢みそで和えたものをたたきと呼ぶ。
 コレステロールを下げたり動脈硬化を防ぐEPAが豊富で、うま味成分のイノシン酸も多い。  「勝魚」といわれ勝負事などに縁起物として使われ、日本人には、なじみある魚の一つです。温暖性の魚で南方の海で生まれ育ち、2年程たつと黒潮に乗って北方にやって来ます。回遊は、フィリピン沖から三陸沖まで往復2500㎞にも及び、今は屋久島沖や太平洋上で水揚げされています。  太平洋側高知県、宮崎県、千葉県静岡県および鹿児島県。
 ミル貝     料理  栄養価   生態  産地
生食で 刺身や寿司ネタ、焼いて塩焼き、肝バター焼きなどにされる。  ビタミンB2・カルシウム・鉄分等が豊富で、特に今の時期は栄養価も高くなります  やや横長の二枚貝で、殻の長さが15㎝高さが10㎝程の大型の貝です。太い水管が口から出ている様はインパクトがありますが食用にするのはこの部分のみで、高級すし種とされています。北海道から九州まで広く分布していますが漁獲量は激減し、今は輸入や代替品の「白ミル」が広く流通してます  日本全国に分布し、主に瀬戸内海や三河湾、東京湾などの内湾の砂泥底に生息する。
 アサリ     料理  栄養価   生態  産地
、潮汁・酒蒸し・味噌汁や和え物、しぐれ煮とするほか、ヴォンゴレスパゲッティやクラムチャウダーの具などにも用いる。  貝類の中では、比較的カルシウムが多く、タウリン・ビタミンB12を含むので、肝臓強化・コレステロール対策など効果大。鉄分も豊富です  貝の中でも馴染み深い代表格で、波打ち際から10mくらいの水深の海底に潜ってすんでいます。潮干狩りの主な対象でもありますが、最近では干拓や埋め立てなどで生息地域が減少傾向にあり、養殖も盛んに行われています。市場には今、伊勢湾から入荷があります。  日本沿岸。汽水状態を好み、成貝は海岸の潮間帯から干潮線下10mほどまでの、浅くて塩分の薄い砂あるいは砂泥底に分布する。
トビウオ     料理  栄養価   生態  産地
 トビウオは脂が少なく、刺身にして魚本来の味が楽しめる。なめろう、唐揚げ、干物、塩焼きなどにも用いる。
 水中・空中を、勢いよく動き回るため、高たんぱく・低カロリーで、ビタミンEとセレン(抗酸化作用)が豊富なヘルシーな魚です  飛行機の翼のような胸ビレが特徴的な魚で、海面上2m・飛行距離200mにも及ぶ滑空をみせるといわれてます。全国各地で水揚げされますが、今は屋久島で水揚げされたものが市場に入荷されています。加工品として伊豆七島の「くさや」・五島の「あご」などが有名です。  

日本沿岸の温帯の海域。九州や日本海側ではアゴの別名で呼ばれる。島根県の「県の魚」に指定されている


 マナガツオ  料理  栄養価   生態  産地
 大きいものは硬く締まっていて、旨味も強い。まったりとした味わいで、甘みがあり、酸味がほとんどない。旨味は豊富で、時期のものは脂がのっている。一般に焼き物にして美味とされるが、生食も非常にうまい。刺身、焼き物(西京漬、祐庵焼き)、揚げてあんかけ、蒸し物などに用いる。  白身でくせがなくやわらか。ビタミンAが、多く含まれています。  関東では、割りとなじみの薄い魚(?)ですが、関西でよく賞味され高級魚として扱われています。紀伊半島を北限として東シナ海に多く分布しています。そのため「西海に鮭なく、東海に真魚鰹なし」と言う諺もあります。市場には、九州方面からの入荷があります。  関東以西沿岸。長崎県、岡山県等。底曵き網、袋待漁(定置網)、刺網(流網)等で漁獲。
 サワラ     料理  栄養価   生態  産地
 焼き魚、西京味噌を使った「西京焼き」、唐揚げ(竜田揚げ)などで食べられる。身が軟らかく崩れやすいので煮物には向かないと言われることもある。岡山県周辺では鮮度の良いものを刺身で食べるほか、北陸を中心に昆布締めにして食べる。香川県などではサワラの卵巣を使ってカラスミをつくる。 血圧上昇の抑制に効果があるカリウムが豊富に含まれ、たんぱく質・ビタミンB2・D・ナイアシンも含まれ、DHAはサンマより多いです。  体長1m・重さ5kg程のスマートな魚です。今の時期は脂が乗り【寒鰆】といって関東冬は脂が乗り、「寒鰆」と呼ばれて珍重されるが、この季節には活動が鈍るため漁獲量も減る。サワラに限り、切り身の場合尾に近い部分が美味と言われます。  北海道南部・沿海地方から東シナ海までの亜熱帯域・温帯域に分布
 マダイ     料理  栄養価   生態  産地
 身は歯ごたえのある白身で、他の魚に比べて臭みや脂肪などの癖も強くない。また、鮮度の落ちが遅いのも特徴である。刺身、焼き魚、吸い物、煮付け、鍋料理、鯛めし、天ぷらなど多種多様な料理に用いられる。  養殖物は天然と比べ、油が多いので、カルシウムの吸収を良くするビタミンDや、老化を防ぐビタミンEが多く比較的安価でおすすめです。  姿・色・味と三拍子揃った、代表的な魚です。冬場は水深100m~200mの深場に生息していますが、春になると産卵を控え沿岸に近づきます。この時期には体色がとりわけ美しくなり、「桜ダイ」とも呼ばれます。養殖も盛んですが今は日本海からの天然物が、入荷しています。  北海道以南から南シナ海北部までの北西太平洋に分布するが、奄美群島・沖縄諸島沿岸には分布しない。漁獲量は東シナ海・瀬戸内海・日本海の順に多く、太平洋側では南ほど多い。
 ホタルイカ     料理  栄養価   生態  産地
 佃煮、酢味噌和え、沖漬け、素干し、足だけを刺身にした竜宮そうめんなどがある。  ビタミンA・B1・B2・E・Dや、鉄分などが豊富で栄養価の高い食材です。 オホーツク以南の日本近海で水深200m~1000mに広く分布しているが、春の産卵期に岸近くで大量に見られるのは、富山湾だけで漁獲も富山湾に集中しています。体表に発光器を持ち、蛍の様に光るところからこの名が付きました。体長7㎝程の小型のイカです。  日本近海では日本海全域と太平洋側の一部に分布し、普段は200~700mの深海に生息している。
 ウスメバル     料理  栄養価   生態  産地
 しょうゆとの相性がよく、煮つけは最上の味。 塩焼きや干物、小型は唐揚げなどにしてもうまい。身は絹のように滑らかで白い。しかも脂が適度にあって、噛み締めると繊維質に粘り気を持ち奥行きがある。刺身も美味。すし種にもなる。
 高たんぱくで、リンが豊富です。リンは、血液などの体液に入り、酸性・アルカリ性に傾かない様pHの緩衝作用を受け持ちます。  名の通り大きなパッチリした目が特徴です。体色は、灰褐色(キン)・灰赤色(アカ)・黒灰色(クロ)の3種類あり、棲む場所や水深などで変化したものです。近縁種も多く30種以上といわれています。新鮮なものは刺身OKですが、やっぱり煮付けが格別です。  北海道南部から東京、駿河湾。。
ニシン     料理  栄養価   生態  産地
 産卵期の春から初夏にかけてが脂が多くのる。塩焼き、フライ、マリネにするほか、身欠きニシンや燻製、コンブで巻いて煮締めた「こぶ巻き」などの加工品とされる。 高たんぱくで、ビタミンA・Dが多く含まれている。脂肪も多い魚です。  ニシンは寒流に育つ回遊魚で、産卵時北海道沿岸に大群で接岸したニシンを定置網で漁獲していましたが、今では沿岸に群れで現れることがなくなり、近海のものは幻の魚となってしまいました。今は、北海道西岸の沖合が漁場ですが漁獲量は激減しています。ちなみに「数の子」は、ニシンの卵です。  北海道沿岸
 ホウボウ     料理  栄養価   生態  産地
 身は白身だが生では薄いピンク色がかっており、旨みと歯ごたえがあって美味。料理法も刺身、煮付け、唐揚げ、塩焼き、鍋料理、干物など多種多様である。身以外にも、アラからは良い出汁が取れ、発達した浮き袋も湯がくなどして食用とすることが出来る。  可食部分が少ないが、味は淡泊でくせがなく色々な料理に向いている。カリウム・リン・カルシウムなどミネラルが豊富  大きく美しい胸びれを持ち全体が角張った印象の魚で、一度見ると忘れられない姿をしてます。名前の由来はうきぶくろを使って、「ボーボー」と音をだすところからきています。北海道以南の各地沿岸を中心に分布しますが、近海でとれた大型のものは高値で取引されます。  北海道南部以南から黄海、東シナ海、南シナ海まで分布。